zezezeのBLoG

HipHopとモンハンをこよなく愛する男

The Notorious B.I.G [HipHop アーティスト紹介 Part2]

こんにちは。

 

味噌汁を作ったら、どうやっても飲めないくらい辛くなりすぎて、

料理の中で一番ムズイ。

 

zezezeです。

 

 

さて、本日は、

HipHop アーティスト紹介 Part2

 

 

今回は、

”The Notorious B.I.G

を紹介していく。

 

 

数々の名曲を生み出してきた彼であるが、

間違いなくHipHopの歴史を語る上でも最も重要な人物の一人である。

 

HipHopの歴史の中で、最も悲惨な事件として知られている「東西抗争」

 

HipHopの中にも様々なジャンルがある中で、

90年代においては「東海岸」と「西海岸」に大きく分けられる。

東西抗争とは、東海岸The Notorious B.I.Gと西海岸2PacのBeef(喧嘩的な)関係から始まり、次第にギャングなどを巻き込んだ大きな抗争に発展した後に、

2人の死をもって沈静した、非常に悲惨な事件である。

 

その抗争の中で、若くして亡くなってしまった人物の1人である彼は、

生前に作っていたアルバムはわずか2枚であるが、

HipHopに多大な影響を与えた彼の楽曲に加え、

東西抗争についても書いていこうと思う。

 

 

 

  1.  The Notorious B.I.Gとは
  2. 東西抗争について
  3. 1st album「Ready to Die」と2nd album「Life After Death」
  4. 最後に

 

 

 

1.The Notorious B.I.Gとは

1972年にニューヨークのブルックリンにて生まれた。

本名は、Christopher George Latore Wallace(クリストファー・ジョージ・レイトア・ウォレス)。

 

学校や地元の友達がギャングだったこともあり、若いころからドラッグのディーラーとしてお金を稼いでいた。

 また、学校などで流行っていたフリースタイルラップに興味を持ち、

 その才能から地元では有名な存在として知られていた。

その時、彼は、MCネームとして自身を”Biggie Smalls”と名付け活動していた。

 

 そんな中、地元のDJにレコーディングを誘われ、そのテープをきっかけに

最終的には”Bad Boy Records”と契約し、ラッパーとして本格的に活動を始める。

 

この時、彼をスカウトした、プロデューサーであるショーン・コムズという人物に、

MCネームの改名を受け”The Notorious B.I.Gが誕生した。

( 一般的に、彼は”Biggie”や”Big”という愛称で呼ばれている)

 

 この”The Notorious B.I.G”という名前の由来は、

 

Notorious:悪名高い

B.I.G.=Business Instead Of Games:ゲームの代わりに仕事

 

という意味らしいが、

単純に、Biggie自身、巨漢であり、悪名高いといわれればそう見えてしまう風貌をしているため、ショーン・コムズの高いネーミングセンス、プロデュース力が感じられる。

 

ここから、”The Notorious B.I.G”のMCとしての活動が始まり、

そして、悲惨な東西抗争が始まってしまう。

 

 

 

2.東西抗争について

このようにして、”Bad Boy Records”の中でMCとして活動していた中で、

同じニューヨーク出身で、西海岸のラッパーや俳優としてすでに活躍していた

”2 Pac”と知り合い、親交を深めていった。

 

そんな中、”2Pac”がレコーディングのために、

ニューヨークにある「クワッド・レコーディング・スタジオ」を訪れた時、

何者かに襲撃され、銃弾を受け重傷を負ってしまう。

一命はとりとめたが、この時、同じ場所で”Biggie”がレコーディングを行っていたことなどから、この襲撃は”Biggie”達(Bad Boy Records)が仕組んだものだと思い込んでしまう。

 

そして、彼らに復讐したいという考えやお金が必要だったこともあり、

”Death Row Records”というレコード会社のCEOである”シュグ・ナイト”という人物に相談したところ、契約することを条件に助けることを約束した。

 

そして、このシュグ・ナイトがヒップホップアワードの授賞式にて、

Bad Boy Recordsに対して暴言を吐いたことを皮切りに、

東のBad Boy Records(Biggieら)と西のDeath Row RecordsがBEEFの関係になってしまい、東西の抗争が始まってしまう。

 

初めは、お互いをDisり合う楽曲を出し合うことで、自分たちの方が勝っていることを見せつけていただけであったが、次第に、楽曲だけでのDisに収まらずギャングたちの抗争にまで発展してしまう。

 

そして、2Pacは、1997年にボクシングの観戦終わりに乗っていた車が襲撃され、

亡くなってしまう。当時25歳であった。

 

さらに、1998年に、Biggieは、2Pacと同じように乗っていた車を襲撃され、24歳という若さで亡くなってしまう。

 

 

この才能ある2人のMCが亡くなってしまったことをきっかけに、

この東西抗争は終息へと向かっていった。

 

調べた中で、Biggieはこの抗争の始まりであるニューヨークでの2Pac襲撃事件には恐らく関与しておらず、Biggie自身もこのような抗争はするべきではないと考えていたのだろう。

2PacがBiggieらをDisってきた楽曲に対してのアンサーも出していない。

また、実際にこのような楽曲を出すことで、メディアが取り上げ、金儲けができることは事実だったらしく、これを目的とした集団(ギャングとか)がいたのではないかと考えられる。

 

 

3.1st album「Ready to Die」と2nd album「Life After Death」

先ほどかいたように、悲惨な事件によって命を落としてしまった偉大な2人のラッパーだが、そのうちの1人のBiggieは、生前にレコーディングしていたアルバムは2枚のみであった。

それらが、1st album「Ready to Die」と2nd album「Life After Death」である。

 

まず、1st album「Ready to Die」から紹介していく。

Ready to Die - The Remaster

Ready to Die - The Remaster

 

前回の記事でも紹介したこのアルバム。

zezeze-noblog.hatenablog.com

 

全て名曲であることは間違いないが、1曲目に収録されている「intro」について紹介したいと思う。

実際アルバムを聴く中でintroなどは飛ばしがちなのはわかる(zezezeもそう)。

しかし、このアルバムのintroを調べるていく中で、アルバムとして聞くことの楽しさというものを少し見いだせたのでぜひ皆さんにも飛ばさずに聞いてほしい。

 

この"Intro"では4つの楽曲がサンプリングされており、

はじめにBiggieが生まれた1972年にリリースされた"Superfly" (by Curtis Mayfield)

から始まり、1979年の"Rappers Delight" (by Sugarhill Gang)、1988年の"Top Billin'"(by Audio Two)、最後に1993年の"Tha Shiznit" (by  Snoop doggy dogg)という流れである。

 

Biggie自身の人生のおいて、それぞれをセクションごとに分けているのではないか、また、それぞれの曲がBiggieに大きな影響を与えた楽曲なのではないか、単純に雰囲気で選んだのかなど、introからだけでも、Biggieの人生がどのようなものだったのかを知ることができる楽曲の一つであると感じる。

 

また、最後に”I got big plans”と言ってアルバムを始め、その後の大ヒットを予想できていたかのようなセリフから、自分自身への自信が感じられる。

 

 

この2nd album「Life After Death」は、亡くなる直前にレコーディングし終え、亡くなった後にリリースされたアルバムである。

 

このアルバムは、1000万枚の売り上げを叩き出した名盤である。

どれだけすごいかというと、HipHopアルバムにおいては、このアルバムを含め5枚のみ。

全米ナンバーワンのヒット曲を収録していることや、前回紹介したDJ Premierをはじめとする有名プロデューサーが携わっていること、そしてアルバムを通して聞いてシンプルに飽きさせないような多彩な楽曲で構成されているため、これだけの売り上げであることが頷ける。

 

またタイトルを直訳すると「Life After Death=死後の世界」。

実際には、「死と隣り合わせの生活だったが、ラッパーとして成功したことで新しい人生が始まる」

という意味が込められているそうだが、亡くなった後にこのタイトルでリリースされたことを知った時は、意図して繋ぎ合わされたのではないかと疑ったが、亡くなることなんか予想できるはずもなく。

鳥肌が止まらない。

1st Album のタイトルも直訳すると「Ready to Die=死ぬための準備」だから、自分自身の人生が見えていたという考えがでてきてもおかしくない。

 そんなことも考えながら聞いていただきたいアルバムである。

 

4.最後に

アルバムを通して聞いていただきたいので、あえて楽曲ごとの紹介はしなかったが、

こんな感じで、意味を知ったうえで聞いてみると、楽曲への聞くときのアプローチやその人物がどんな人生を歩んできたかを知ることができるので、聞いたときの楽しみ方が変わったし、それを身をもって体験できた。

 

ぜひ、これらのアルバムをそれぞれの楽しみ方で聞いていただきたいと思う。

 

 

いつもより長くなったが、今回はこの辺で。

 

 

zzz

 

ps:タイピング遅すぎて3日かかった。