Wu-tang Clan [HipHopアーティスト紹介 Part4]
健康のために2カ月くらいキウイフルーツ食べてきたけど、正直、何も変わってない。
zezezeです。
およそ2週間ぶりの投稿になりました。
「HipHopアーティスト紹介 」
今回紹介するアーティストは、"Wu-tang Clan"
数あるHipHopグループの中でも”Wu-tang Clan”は特に大人数であり、グループでの活動はもちろんのこと、メンバーそれぞれがソロで活躍していることで知られている。
曲の中で、映像を見ずとも誰がラップしているのか分かるほどそれぞれの声・フロウは特徴的であり、タレント揃いなグループという印象がある。こんなグループはHipHopアーティストに限らず見たことがない。
彼らが出す楽曲は他にない特徴的なトラック(音)が印象的であり、それを裏付ける彼らの信念たるものも含め、ぜひチェックしてほしいグループであるのは間違いない。
メンバーの一人一人で1記事書くことができるくらい濃ゆい集団であるが、
今回は”Wu-tang Clan”というグループについて紹介していこうと思う。
- Wu-tang Clanについて
- リリースアルバム
- 最後に
1.Wu-tang Clanについて
数あるHipHopグループの中でも特に大人数であり、それぞれが非常に個性的でタレント揃いなWu-tang Clanであるが、彼らは、ニューヨーク スタッテン・アイランド出身のメンバーで結成されている。
・RZA(レザ)
・GZA(ジザ)
・Method Man(メソッドマン)
・Raekwon(レイクウォン)
・Ol' Dirty Busterd(オル・ダーティ・バスタード)
・Ghostface Killah(ゴーストフェイス・キラー)
・Inspektah Deck(インスペクター・デック)
・Master Killah(マスタ・キラー)
・U-God(ユ-ゴッド)
・Cappadonna(カパドナ)
実に10人という大人数で結成された”Wu-tang Clan”であるが、そのリーダーを務めるのはRZAである。彼は、後に紹介する1st Album の全ての楽曲をプロデュースしており、ソロとしての活動、他のメンバーのソロ活動プロデュースというように、HipHopの歴史においても偉大な人物の1人である。
このようにRZAのプロデュースにより作られた1st Albumであるが、Wu-tang Clan の楽曲には、しばしば”カンフー”のような音がサンプリングされている。これは、RZAをはじめWu-tang Clanのメンバーは、幼少期に見たカンフー映画と自分たちが黒人としてアメリカで生活していた当時の状況を重ね合わせ、感銘を受けていた。不正に対して勇敢に立ち向かうという内容が当時の黒人と同じような境遇であったことから、Wu-tangだけでなくブラックコミュニティに対しても共感を呼んでいたそうだ。
このようにカンフー映画にインスパイアされたことから、中国の五音音階(ドレミ的な)とHipHopのリズムに音楽的な類似点を見出し、楽曲に落とし込むことで特徴的なトラックが作られている。Wu-tang Clan という名前も、「Wutang=武闘(少林寺拳法の1つの流派)」という意味があり、カンフーというものが彼らに多大な影響を与えていることがわかる。
zezeze自身、リリックの意味まで理解してはいないが、彼らが出す曲・アルバムにはしっかりコンセプトがあって、例えば1st Album のジャケットはメンバーがみんなストッキングのマスクを被っているが、これは「差し迫る脅威」-「音楽業界に大変革を起こしてやる」のような意味ーをイメージしているらしく、誰が誰だか知っているのはメンバーだけだそうだ。
このような、一見、単なる遊び心のような演出にもしっかり意味があって(遊び心から生まれたのかもしれないが)、それに対するバックグラウンドがあり、それを知ることで彼らのかっこよさ・滲み出る黒さをより感じれるなと(Wutangに限らずだが)。
2.リリースアルバム
そんな彼らはこれまでに7枚のアルバム、そして2019年に1st Album の25周年に合わせてEPをリリースしており、バリバリに活動している。
そんな彼らのアルバムを、リリース順にとりあえず全部貼ってみることとする。
1st Album
2nd Album
3rd Album
4th Album
5th Album
6th Album
7th Album
Wu-tangはやはり何といっても1st Albumの「Enter the Wu-Tang (36 Chambers)」
前述したように、インスピレーションを受けていたカンフーの音をふんだんにサンプリングした楽曲、そして勢いが半端なく、まさに「差し迫る脅威」が感じられるアルバムという印象。そのコンセプト通り、彼らはこのアルバムを機にHipHopシーンの中心アーティストとなった。名盤の一つであり、HipHopを聴くうえで欠かせない1枚であることは間違いないのでぜひ聞いていただきたい1枚である。
1st Albumで一躍スターとなった彼らは、2nd Albumでも大ヒットした。1st Albumと比べ、カンフー音のサンプリングもあまり目立たず、落ち着いた楽曲が多い印象ではあるが、個々のかっこよさは相変わらず。個人的にトラックが1st Albumと比べてこちらの方が洗練されたような印象があり、好きなトラックが多い。
この1stから2ndまでの期間に、それぞれソロデビューを次々と果たしており、個々のラップスキルが洗練された点を楽しむのも1つの楽しみ方であると感じる。
3rd Album では初めてゲストMCとのフィーチャリング曲を収録している。
しかもNasやBusta rhymsをはじめとする大物MC達である。
次にリリースした4th Album の後に、Ol' Dirty Busterdが2004年に急死ししてしまう悲しい事件があり、その影響もあってか5th Albumリリースまで少し期間が空いてしまったが、その後も2019年のリリースまで活動を続けている。
デビューから25年以上たった今でも、Wu-tang としてのアルバムリリース、ソロ活動を続けてきている彼らは非常にタフで今でもHipHopシーンに欠かせない存在であることは間違いなく、大きな影響力を持っていることは間違いないと感じる。
やはり、Wutangらしさを感じるのは1st Album であり、Wutangのアルバムの中でも原点にして頂点であるアルバムだと個人的には思っていて、ぜひそこから聞き始めてみてはいかがだろうか。
3.最後に
今回は、Wu-tang Clanについて紹介してきたが、彼らはWutangとしてもソロとしてもHipHopの中心的な存在の1つであることは間違いないためぜひチェックしていただきたいアーティストである。
個人的には、メンバーの誰がどの声かなどを知れれば、1曲の中でもまた楽しみ方が違ってくると感じた。先にも述べたが、彼らの声はそれぞれかなり特徴的であるため聞きやすいと個人的に思う。
zezeze自身、正直、2nd Albumまでが好きなのでそれ以降については、あまり聞かないのが本音である。
みなさんも好きなアルバム・曲を探してみてはいかがだろうか。
コメントででも教えてみてください~。
では、次の記事でお会いしましょう。
zzz